
SMAF 表示用の シーケンスデータは時系列に時間経過情報とLCD制御データが並んでいますが、そのLCDの制御データを表示イベントと呼びます。表示イベントとは、表示オブジェクト(表示される画像やテキスト)とその表示位置と期間などの情報を合わせたものです。
SCASはシーケンスデータの編集の単位としてブロックという概念を持っています。この編集単位は複数の表示イベントをまとめて取り扱うことができます。ブロックは、コンテンツ再生中の画面をある時間の範囲で切り取った固まりのように考えることができます。表示イベントは、ブロックの中ではブロックの先頭からの相対時間で管理されます。実際に表示オブジェクトが表示されるまでの時間はブロックがシーケンスで持つスタートからの時間とブロック内の表示時間を加えた時間となります。ブロックはブロック内の状態を保持したままトラックを相対移動できます。SCASではブロックや表示イベントのコピー&ペーストが可能ですから、類似のデータを楽に制作することが出来ます。
SCASは制作対象であるグラフィックストラックに対してまずブロックを作成し、ブロックの中にイベントを作成していきます。編集機能として画面レイアウト機能と時間編集機能があります。つまりシーケンスデータを平面配置情報と表示時間情報に分けて編集します。